佐藤信介監督×山﨑賢人&土屋太鳳W主演

Netflixにて独占配信中

”げぇむ”を再開します

Introduction

全世界が衝撃を受けた「無人の渋谷」から2年
荒廃し植物化した東京を舞台に、再び命を懸けた戦いが始まる!

2020年12月に世界同時配信されたNetflixシリーズ「今際の国のアリス」。24時間365日眠ることのない東京・渋谷の街で人がいなくなることなどありえない。しかし「今際の国のアリス」はハイレベルなVFXによってそれを実現し、世界70カ国でTOP10入りするなど各国で大きな注目を集めた。ある日突然“今際の国”に放り込まれ文字通り、命を懸けた“げぇむ”への参加を強いられたアリスやウサギたち。前作の最終話直後から始まるのが、新たに制作されたシーズン2だ。アリスこと有栖良平(山﨑賢人)は、ウサギこと宇佐木柚葉(土屋太鳳)に出会い、力を合わせながら数々の“げぇむ”をクリア。シーズン2は、その続きである“ねくすとすてぇじ”から始まる。よりゲーム性を帯びたスリリングな“げぇむ”に翻弄されながらも、アリスは「この国の真相」が知りたいと、謎にまっすぐ向かっていく。

トランプの数字が難易度を表すため、絵札のカードに挑むシーズン2の“げぇむ”はどれもハイレベルな内容だ。それぞれにゲームマスターがおり、都内の空に浮かぶ飛行船の下が“げぇむ”会場となっている。第1話でアリスたちがいきなり直面するのが、スペードのキングによる“げぇむ”「さばいばる」だ。同時に2つの“げぇむ”に参加することはできないのではないかと仮説を立てたアリスたちは、スペードのキングの襲撃から逃れるため別の“げぇむ”に参加することになる。

そしてストーリー全体の根底にある、“今際の国”の謎に迫っていくのがシーズン2のもうひとつのテーマだ。人間同士がなぜ戦わなければならないのか。親友のカルベとチョータはなぜ死ななければいけなかったのか。すべての“げぇむ”をクリアしたら元の世界に戻れるのか―。どんな状況になろうとも、この疑問を解決するためにアリスは立ち上がり、生き抜こうとする。

シーズン1の撮影終了から約2年後、アリス役の山﨑賢人、ウサギ役の土屋太鳳を中心に、村上虹郎、三吉彩花、桜田通、朝比奈彩、青柳翔、仲里依紗らが撮影のために再集結した。加えてシーズン2から登場する新キャラクターも豪華だ。アリスに大きな影響を与えるクラブのキング、キューマ役に山下智久。生き抜くことに貪欲で、義足と弓矢で戦いに挑むヘイヤ役を恒松祐里が熱演。裏切りと欺瞞に満ちた“どくぼう”の参加者バンダ役に磯村勇斗。また、井之脇海、毎熊克哉、さとうほなみなど実力派俳優たちが“げぇむ”でこの世界をかき回す。 シーズン1に引き続き監督を務めた佐藤信介は、シーズン1の制作中からシーズン2のことを考えていたというだけあり、シーズン1からつながる物語作りを徹底して行った。どんなことにも一切の妥協を見せない佐藤監督が生み出す「今際の国のアリス」シーズン2。その果てには何が待っているのだろうか?

Story

“今際の国”での理不尽な“げぇむ”を生き抜き、クリアする度に手に入る数字のトランプをすべて集めたアリスたち。ミラから新たな戦いの幕開けを告げられたアリスは、絵札のカードをクリアするためウサギたちと渋谷へと向かうが、突然始まった銃撃戦に巻き込まれる。同時に複数の“げぇむ”に参加することができないのではないかという仮説を立て、別の会場に向かったアリスたちを迎えたのは、強烈なカリスマ性を持つキューマだった。敵でありながら“げぇむ”を通してキューマの生き様に触れ、生きることの意味を考え始めるアリス。一方、ウサギは尊敬する父を死に追いやった元の世界に戻ることに躊躇を感じ始めていた。

Cast

山﨑賢人

アリス

土屋太鳳

ウサギ

村上虹郎

チシヤ

三吉彩花

アン

桜田 通

ニラギ

朝比奈彩

クイナ

恒松祐里

ヘイヤ

渡辺佑太朗

タッタ

磯村勇斗

バンダ

井之脇海

マツシタ

毎熊克哉

ヤバ

さとうほなみ

コトコ

山本千尋

リサ

阿部 力

クズリュー

青柳 翔

アグニ

仲里依紗

ミラ

山下智久

キューマ

Staff

監督・脚本佐藤信介

1970年生まれ。広島県出身。大学在学中に脚本・監督を務めた短編映画『寮内厳粛』(94)が、ぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞。行定勲監督作品などの脚本を務めた後、『LOVE SONG』(01)で長編監督デビュー。『GANTZ』シリーズ(10、11)や『図書館戦争』シリーズ(13、15)などの実写アクション大作で高く評価され、『アイアムアヒーロー』(15)で世界三大ファンタスティック映画祭にてグランプリを含め、5冠を制覇。『いぬやしき』(18)ではブリュッセル国際ファンタスティック映画祭にてグランプリを受賞。同年、日本で劇場公開された『BLEACH』(18)が、海外ではNetflixオリジナルとして190カ国に独占配信されている。2019年公開の『キングダム』に続き、2022年公開の『キングダム2 遥かなる大地』が大ヒット中。シリーズ累計興行収入100億円を突破した。

脚本倉光泰子

1983年生まれ。東京芸術大学大学院映像研究科にて脚本を学ぶ。卒業後は映画制作会社や配給会社で働く傍ら、携帯ゲーム等のシナリオ執筆。14年にフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、「ラヴソング」(16)で連ドラデビュー。以降、「刑事ゆがみ」(17)、「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(19)、「アライブ がん専門医のカルテ」(20)など、ラブストーリーから医療ものまで、さまざまなジャンルの作品を手掛けている。シーズン1に続き、「今際の国のアリス」の共同脚本を担当。

撮影監督河津太郎

1969年東京生まれ。撮影監督として映画、CF、MVなど多数の作品を手掛け、2020年第43回日本アカデミー賞にて優秀撮影賞、最優秀撮影賞を受賞。主な作品は映画『LOVE SONG』(01)、『隣人13号』(04)、『日本沈没』(06)、『去年の冬、きみと別れ』(18)など。佐藤監督とは『GANTZ』シリーズ(10、11)、『図書館戦争』シリーズ(13、15)、『万能鑑定士Q−モナリザの瞳』(14)、『アイアムアヒーロー』(15)、『いぬやしき』(18)、『BLEACH』(18)、『キングダム』(19)と多数の作品でタッグを組んでいる。

美術監督斎藤岩男

1958生まれ。木村威夫に師事し、『ドグラマグラ』(87)で協同美術。96年より1年間、文化庁芸術家在外研修員として欧米を歴訪。主な作品に、『無能の人』(91)、『四万十川』(91)、『リング』シリーズ(98、99)、『蕨野行』(03)、『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『THE JUON/呪怨』(04)『呪怨 パンデミック』(06)など。佐藤組では『図書館戦争』シリーズ(13、15)、『アイアムアヒーロー』(15)、『いぬやしき』(18)、『キングダム』(19)に参加。

美術監督大西英文

1974年生まれ。23歳からウルトラマン特撮のTVアルバイトから業界に入る。そこからゴジラ等の特撮美術助手を数年やり本編美術に入る。森田組、行定組、本広組、堤組、犬童組、樋口組、山田組、市川組、降旗組、大根組、羽住組、西谷組などの映画で美術助手として参加。近年はNetflixにてS1、「全裸監督 S2」、「幽遊白書」に参加。佐藤監督とは2003年『COSMIC RESCUE』、2011年『GANTZ』(美術応援)でタッグを組んでいる。

音楽やまだ豊

1989年生まれ。洗足学園音楽大学へ入学後、作曲家の渡辺俊幸、松尾祐孝へ師事し、幅広く音楽理論を学ぶ。2011年、ドラマ「マルモのおきて」で劇伴作曲家としてデビュー。TVアニメ「東京喰種トーキョーグール」OSTは、YouTubeでの再生回数が1億回を越え、中でも、代表作「Glassy Sky」はEminem「Good Guy」(Album『KAMIKAZE』収録曲)にサンプリングされるなど、世界的に注目されている。2018年にはLAに拠点を移し、中国映画『悲伤逆流成河 −Cry Me A Sad River−』を始め、WarnerBrothers製作アニメ、TencentやRIOT GAMESなどのゲーム、日本作品では映画『キングダム』、Netflixシリーズ「今際の国のアリス」、「Great Pretender」など、国内外で活動の幅を広げている。

VFXスーパーバイザー神谷 誠

1965年生まれ。『ホワイトアウト』(00)で特撮監督デビュー。『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(01)の特殊技術、フルCGアニメーション『バイオハザード ディジェネレーション』(06)の監督を務める。佐藤組には『GANTZ』(11)以来、特撮監督/VFXスーパーバイザーとして、殆どの作品に参加。その他の主な作品は『亡国のイージス』(05)、『L change the WorLd』(08)、『バイオハザード ダムネーション』(12)、『人類資金』(13)、『アイアムアヒーロー』(16)、『キングダム2 遙かなる大地』(22)など。

VFXスーパーバイザー土井 淳

1973年生まれ。株式会社デジタル・フロンティア ディレクター。VFXスーパーバイザー、CGディレクターとしてVFXに携わる。佐藤監督作品の『いぬやしき』(18)では第51回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭で最優秀特殊効果賞を受賞。また『BLEACH』(18)、『デスノート Light up the NEW world』(18)、『アイアムアヒーロー』(16)など佐藤監督作品に多数参加している。その他、『バイオハザード ダムネーション』(12)、『太陽』(16)、『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』(18)などがある。

アクション監督下村勇二

1973年生まれ。ユーデンフレームワークス代表。倉田アクションクラブを経てフリーのスタントマンとして活動。2001年、映画『VERSUS』でアクション監督デビュー。その後、香港のアクション俳優・監督のドニー・イェンに師事。ユーデンフレームワークスを立ち上げ、映画やゲーム、CMなど幅広いジャンルでアクション指導・演出を担当する。アクション監督を務めた主な作品に、映画『GANTZ』シリーズ(11)、『図書館戦争』シリーズ(13~15)、『アイアムアヒーロー』(16)、『いぬやしき』(18)、『BLEACH 死神代行編』(18)、『キングダム』(18)、『キングダム2 遙かなる大地』(22)などがある。

録音小松崎永行

1973年生まれ。主な作品に、映画『神様はバリにいる』(15)、『ちはやふる』シリーズ(16)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(17)、『一礼して、キス』(17)、『OVER DRIVE』(18)、『小さな恋のうた』(19)、『太陽は動かない』(21)、『あなたの番です 劇場版』(21)などがある。

ラインプロデューサー高瀬大樹

1979年生まれ。2003年より制作業務に携わって以降、累計興行収入113億円を記録した堤幸彦監督作品映画『20世紀少年』シリーズ(08〜09)、2作累計興行収入35億円を記録した佐藤信介監督作品映画『図書館戦争』シリーズ(13、15)、興行収入15億円のスマッシュヒットを記録した大友啓史監督作品映画『ミュージアム』(16)、興行収入19億円を超え大ヒットとなった中田秀夫監督作品映画『スマホを落としただけなのに』(19)など、数多くの話題作、大ヒット作品の制作を担当している。2022年8月より株式会社THE SEVEN所属。

プロデューサー森井輝

1973年生まれ。1995年「幻の光」を皮切りに「キッズ・リターン」「血と骨」など多くの映画制作に従事。2009年株式会社ロボットに入社し「海猿」や「MOZU」(※国際エミー賞にノミネート)など数々のシリーズヒットコンテンツをプロデュースする。2020年「今際の国のアリス season1」はNetflix Japanオフィス設立時にNetflixへ企画提案を行った作品である。2021年に独立し株式会社PlusOneEntertainmentを立ち上げ後、「幽遊白書」「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと」など話題作を手掛ける日本有数のヒットメーカーである。2022年8月より株式会社THE SEVENにも所属。

原作紹介「今際の国のアリス」

2010年から2016年まで「週刊少年サンデーS」「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載された麻生羽呂原作の大人気コミックス。高校3年生の有栖良平=アリスが仲間のチョータとカルベと共に“今際の国”に迷い込む。やがて女性クライマー、ウサギと出逢い、多種多様な“げぇむ”をサヴァイヴしていく様を描く。物語は舞台を、生き残った人々が集団で暮らす“ビーチ”に移行することでさらに加速。サーガを思わせる壮大な人間模様を展開し、「なぜ人は生きるのか?」という究極の問いを読者に突きつけ、胸をえぐる。アリスとウサギの魂の成長、精神の変容、ぶち当たる限界、絶望の超越など、主人公たちの極限状態で辿り着いた選択を見つめぬく筆致にも圧倒される。

原作麻生羽呂

関西大学工学部生物工学科入学。大学5年次に中退して漫画家を志し、2004年少年サンデーまんがカレッジ入選。2005年に「週刊少年サンデー超」にて「YUNGE!」でデビュー。2008年「週刊少年サンデー」にて「呪法解禁!!ハイド&クローサー」を連載。2010年、「今際の国のアリス」を連載開始し、2016年に全18巻で完結。その後、2020年から2021年にかけて新章となる「今際の国のアリスRETRY」を全2巻で刊行した。また2015年9月から2018年3月まで「月刊サンデーGX」にてスピンオフ作品「今際の路のアリス」を原作者として連載し、現在は同誌にて「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」の原作を執筆中。

Production Note

佐藤信介と
美術チームのリアリズム

渋谷駅とスクランブル交差点をオープンセットとして忠実に再現し、注目を浴びた「今際の国のアリス」シーズン1(以下、S1)。美術チームとVFXチームが力を合わせることで生まれるリアリティが、佐藤信介監督が求める世界観を実現していった。

美術監督の斎藤岩男は、「現実的ではない世界観を描くため、シュルレアリスティックなビジュアルを目指した」という。「巨大なものは巨大に、数が多いものはとにかく多く。難しいのですが、シュルレアリスティックと言っても、あまりファンタジーでやってしまうと引いてしまう人もいる。やはりリアルさが必要になるんです。佐藤監督は非常に説明を欲する方です。今回はS1から時間が経過し『植物化した東京』が重要になりますが、『なぜ植物化なのか、その現象はなぜ起こるのか』といった、説明しようのないことに対しても説明を求められました(笑)。その最たるものが「てんびん」で使用した天秤でした。原作ではリアルに描かれていなかったのですが、監督から『徐々に傾いていき最終的に液体がこぼれ落ちるまでをリアルに表現したい』ということで大学の先生に会いに行き、それを実現するにはどうしたら良いか相談しました。そして、「重い天秤にすれば角度が少しずつ変わっていくのではないか」とか、「引っ掛ける部分を作ろう」などと話し合い、スライドすると液体が溢れるような仕掛けを作り上げました。シュールな形、寸法、液体の量、角度などをデザインに活かすという、本当にハイレベルな美術デザインを求められました」(斎藤)

S1で作ったスクランブル交差点セットはS2でも引き続き使用。さらにいくつものセットが新たに建設された。斎藤と共に、渋谷109とその周辺の道路やドラッグストアの制作を担当した大西英文は、人が少ない早朝の渋谷に連日通い、建物や道路の幅など、セットを作るために必要とされる素材撮影や採寸を行った。建物の入口の細かなディテールや、道路沿いの電柱や信号機、街路樹の場所や素材まで細かく取材し、それを図面に起こしていった。「S1のときもそうでしたが、今回もかなり渋谷を歩き回りました。渋谷はどんどん変貌していく街なので、S1の冒頭でアリスたちが隠れた渋谷駅のトイレは今はもうありません。無くなっていく渋谷を残していくような作業でもありました」(大西)

セットはどれも
「多く」「巨大」に

本作の美術では、「数の多さ」にも注目したい。キューマが登場する「すうとり」は、コンテナ埠頭で約1ヶ月に渡るロケ撮影を決行。S2の中でも最も時間とエネルギーを要したシチュエーションだ。「巨大な場所でアリスたちが右往左往させられることが大事でした。小さいと“今際の国”にはなりませんからね。VFXでコンテナを多少増やしてもらってはいますが、現場でなるべくたくさんのコンテナを用意してもらいました。シーンによって移動してもらったりと、大掛かりな撮影になりました」(大西)

チシヤが挑む頭脳戦「どくぼう」は、旧奈良監獄でロケ撮影を行った。放射状に伸びた収容棟と、そこに並んだ独房が特徴的な場所だが、もちろんそのまま使うのではなく、“今際の国”仕様に手を加えている。独房のドアの開閉が判定の表現につながるため、全部のドアにプレートを装着。そのために何百枚ものプレートを用意し、映らないところまで作り込むこともこの作品ならではの準備風景だ。

ヘイヤが訪れたスタジアムで突然始まった「かまゆで」は、スタジアムが壊れるほどの巨大な水柱が何本も立ち、熱湯が突如湧く様子を恐しく感じるような表現がされている。その後もアリスとウサギの重要なシーンに登場するその温泉は、瓦礫が散乱したスタジアム崩壊跡地。一見暗い場所だが、ここには美術チームの叡智が結集している。

「半年前から瓦礫の作成を始め、セットの建て込みに2〜3ヶ月。完成後に瓦礫を配置していきました。瓦礫は一個が2、3メートルというサイズで、それを何百個も作っているんです。寸法を出しにくいセットなので、まずは全体像をミニチュアセットとして作りました。そしてそこに散らばる瓦礫の一個一個をナンバリングし、それぞれ形の設計図を作っています。それをもとに造形の職人さんたちが型を作るので、先に完成形を示さないといけないんですよね。三角や四角といった単純な形状ではないので、図面にすることもできません。ここでも重要になるのが、数です。とにかくたくさんの瓦礫を作る。形、質感、数まで全部を管理する。恐ろしいほどの労力を使いました」(斎藤)

「あの瓦礫セットは日本映画史に残るぐらいすごい」と佐藤監督も絶賛したほどの、斎藤の作品。あまりの出来栄えのよさに、他のシーンでも使われたほか、このまま処分されるのはもったいないと、他の映画作品に引き取られていったという。「この瓦礫は彫刻を一つずつ作ったような感覚でした。このセットも、造形的で壮大で実験的な世界。今までの映画ではなかったような作品とも言えますね」(斎藤)

植物化した
東京が作られるまで

S2の美術における最大の注目点は、街がどこもかしこも退廃し、朽ちた建物や道路に植物が繁茂していること。アリスたちの新たな戦いの出発点となる渋谷でもその様子はわかるが、キャラクターたちが東京23区の外側に進むごとに木々が生い茂り、山になっていることがわかる。視点を変えて全体を見ると、木々がだんだんと都心部に侵食しているということでもある。

この世界観を実現するには、美術チームとVFXの強固なタッグが不可欠だった。

「街全体が劣化していく。段々と汚れがひどくなり、崩壊していく。同時に時間も経過している。それらを逆算しながら構成していく必要がありました。撮影はバラバラに行われるので、完成したときに植物化のラインが繋がっているように見えなければならないのが大変でした」(斎藤)

場所や時間によっても異なる植物化の度合いを5段階にレベル分けし、レベルごとに亀裂の入り方や植物の生え方を設定。マップを使い、時間経過ごとに変化していく様子をシーンごとにしっかりと確認していたという。その上で斎藤は、「見ている観客が時間の中で巻き込まれていくことが重要なので、そういった細かな設定よりも、勢いで持っていくという方向を重視して作っています。美術はあくまで土台を作ったに過ぎません」とも語る。

植物化の実現には、現場で本物の植物を植える作業と、さらにVFXで植物を足す作業を要した。現場での緑化をサポートしたのは、愛知県に本社を持つエスペックミック株式会社。植物に関する生産事業や都市の緑化など自然環境作りなどを請け負っている企業だが、本作のようなエンタメ作品に携わるのは初めてのこと。造園部の西田敏行を中心にしたチームが、草だけを育てた1㎡ほどのシートを多数用意。このシートを絨毯のようにつなげて敷いたり、使いやすいサイズに切り貼りすることが可能になった。シートは繊維質で、土がないため持ち運ぶ際も軽い。保水仕様になっており、植物がすぐに枯れることもなかった。

「西田さんがそのシートを扱う造園業者さんを愛知で見つけてきてくれて、その業者さんと一緒に植物化に取り組んでくれました。「くろっけぇ」を行った空中庭園の造園も西田さんのチームが行ってくれています。汚し作業も含め、徹底的に情熱を持ってやってくださいました。このチームなくしてはできなかったことですね」(斎藤)

郊外に行くほど植物が生い茂る様子は、VFXチームに託された。VFXスーパーバイザーの土井淳は、S2制作にあたって40点ほどのイメージボードを作成。アリスやウサギが目にする異様な風景の数々を絵にしていった。桜新町、二子玉川、中野、荻窪、吉祥寺…。なじみのある東京の街が植物に侵略されている様子がわかるよう、ロケハンをした後にイメージボードを作り、佐藤監督に細かく確認してもらった。

「監督は『街が山に埋もれていく感じにしたい』とずっと言っていましたね。最初は、土地が隆起して山になったのではなく、山に土砂崩れが起こって、街が埋もれたというイメージだったんですが、土砂崩れの描写はせず、『23区外は山になっている』ということになりました。中野あたりでは奥に新宿のビル群が見えるようにビルを足したり。場所によってビルの見え方も変わってくるので、そのあたりもしっかりチェックしています。佐藤監督も美術の斎藤さんもリアリティを求める方なので、『ここから木が生えるのはおかしい』という議論を何度も交わしました。S2のVFXで一番大変だったのがこの植物化でしたが、架空の街ではなく自分が知っている街を変えていくのは、考えるのも作るのも楽しかったです」(土井)

S1ではリアルな黒ヒョウをCGで制作したVFXチーム。S2では、迫力ある2頭の象を制作している。

「前回は黒ヒョウを見に動物園に行きましたが、動物園の動物ってあまり動かないんですよね…。今回は野生の象の動画をネットで探して参考にしました。最初、監督が描いた絵コンテに合わせて象を作ったら、6mぐらいになってしまって(笑)。実際の象は3mぐらいなので、間を取って4.5mぐらいに。神々しく見える処理を加えています」(土井)

佐藤監督も「いい感じになっています」と太鼓判を押した象にも、ぜひ注目してほしい。

スタッフ全員が
心をひとつにした
激しいアクション

ゲーマー、クライマー、元自衛官、高校生など様々なバックグラウンドを持った人たちがサバイバルを強制させられる、それが「今際の国のアリス」だ。手に取る武器や戦い方にも、キャラクターごとに個性がある。東京の街全体で繰り広げられる「さばいばる」での肉弾戦やカーアクション、広いコンテナ埠頭でのチーム戦「すうとり」、ウサギが身体能力を最大限に発揮した「ちぇっくめいと」といったゲームでは、俳優たちが体を張ったアクションが光る。各アクション制作、アクションシーンのVコンテ制作、そして俳優たちへのアクション指導までを行ったのは、日本を代表するアクション監督の下村勇二だ。

「クランクインの3ヶ月前から、役者さんたちへのトレーニングを始めました。アグニ、シーラビは銃の持ち方や所作も練習する必要があったため、元陸上自衛隊であるガンアクションアドバイザーの武藤竜馬さんにも入ってもらっています。ウサギは野性的な動きがほしかったので、腰を低めに構えるような動物的な動きに。クイナは空手をベースにしているので、見栄えがする力強い蹴りを入れています。空手は上半身と下半身が連動しないと力強く見えないので、重心移動や空手の型など地味な練習もやってもらいましたね。新キャラクターでアクションをこなしたのはヘイヤ。義足でかつ弓矢使いということで、制約もありながらのアクションは大変だったと思います。恒松祐里さんは初めてのアクションでしたが、練習では未完成だった動きも、本番では素晴らしい動きと演技をされていました」(下村)

S2で下村がアクション監督としてやりたかったことのひとつに、市街での派手なカーアクションがある。第1話からいきなり繰り広げられるスペードのキング戦、「さばいばる」がそれだ。

「日本でカーアクションをするとなると、港の近くといった交通のない安全な敷地などになりがちです。ハリウッド映画のように街中を走りたいとお願いし、実現してもらえました。車の横転もCGではなく実際に現場でカースタントや操演部の力を借りてやっています。視聴者に没入してもらいたかったので、アリスたちが派手なカーアクションに巻き込まれていく流れを意識して作りました」(下村)

「さばいばる」から逃げるように「すうとり」に参加したアリスたち。コンテナ埠頭での撮影は真夏だった。コンクリートの地面もコンテナも高温となり、その中で走り回るアクションは想像以上の苦労だったという。

「みなさん、肌の露出が多い衣装なんですよね。キューマが地面に倒れるシーンでは、倒れる場所に炭酸消化器をかけて冷やしてもらっています。コンテナの上を土屋太鳳さんに走ったり飛んでもらったりしているのですが、ワイヤーで安全を確保しつつ、できるだけご本人にやってもらいました。普通の人なら怖くてできないようなところでもやってくださったのは、身体能力の高い土屋さんならではです」(下村)

そして物語の終盤で展開された、渋谷109周辺での肉弾戦。アリス、ウサギ、クイナ、アンが立ち向かうのは、どれだけ攻撃しても立ち上がってくるシーラビ。ヘイヤとアグニも加わっての激しい戦いは、渋谷の細い路地裏で行われる。この路地裏は、実は架空の場所。美術の大西たちが渋谷や新宿などの路地裏をくまなくロケハンし、「渋谷にありそうな路地裏」を制作したものだ。

「アクションの動線を佐藤監督や下村さんに確認して、吉野家の横から入った路地でバトルをして、そこからサンドラッグにつながるよう架空で作りました。実際にアクションするにあたってどれぐらいの道幅が必要なのかをアクション部に確認。広すぎても路地裏に見えないので、いろんな路地を測ったりロケハンして、いい塩梅の路地裏にできたと思います」(大西)


世界中のSNSでバズり中
人気爆発のキャラクター
“ヘイヤ”制作秘話

新キャラクターとしての登場ながら世界中のSNSでも取り上げられる人気キャラクターとなったのが、恒松祐里が演じる義足の高校生ヘイヤ。

恒松の繊細で緻密な芝居とVFXを駆使し、義足のキャラクターが作り出されていったが、ヘイヤというキャラクター造形の根幹であり、一見フィクショナルでもある“義足の高校生”の圧倒的なリアリティの構築に協力したのは、株式会社Xiborg 代表取締役である義足エンジニアの遠藤 謙氏だ。

クランクイン半年前から多忙な遠藤氏に貴重な時間を割いて頂き、取材を重ね議論をし、へイヤというキャラクターに落とし込んでいったその制作フローを紹介していく。

義足の選定と制作

原作同様あるゲームで足を負傷する設定のヘイヤ。キャラクタービジュアル的にも重要な義足の選定にあたり、足の切断手術後のリハビリ期間のリアリティは「今際の国」の作品内の時間軸や、世界の荒廃度に大きく関わる問題であった。それをクリアする為には下腿義足にする必要があり、足の切断場所によって義足の種類も異なる。遠藤氏の指南のもと、切断ラインと傷の範囲を設定し、足を切断する理由となったシーンのディティールを作り上げていった。設定が決まったところで義足デザインの選定に移った。

ヘイヤはアクションにも見せ場がある為、より機能的なスポーツ義足をベースにデザインを構築しなければならない。そこで東京パラリンピックなど世界大会でも使用され、結果を出している義足という観点からも、数ある他社候補の中から株式会社 Xiborg が開発した義足をデザインに取り入れ、遠藤氏にも専門家としての意見を頂きながら修正を重ねてデザインを完成させた。

その後制作に入り、キャストの足のサイズに合ったソケット(切断箇所の足と義足をつなぐ部分)の作成など、微調整を重ねて本物の義足制作さながらの過程を経てヘイヤの義足は完成した。その完成イメージをスタッフで共有した上で、撮影では足のあるキャストが演じる為に、グリーン素材やリファレンスとなるパーツを組み合わせて作成したVFX合成用義足を装着して撮影を行なった。

歩行とアクションのリアリティ

ヘイヤのキャラクター造形にあたり最も重要視したのは、歩き方や普段の姿勢、アクションのリアリティであった。キャストが演じる上で、どのように動けば本当の義足のキャラクターに見えるのか。この追求はかなりの困難を極めたが、佐藤信介監督を中心に制作陣に妥協はなかった。

株式会社 Xiborgが開発したスポーツ義足体験用の義足を借用し、義足装着の歩行走行を体験してイメージ共有をした。その上で世界大会やパラリンピックで活躍している佐藤圭太選手の協力のもと、階段や舗装路など様々シュチュエーションでの歩行や走行、義足の着脱や義足を付けていない時の姿勢など、日常の義足生活に関わる細々な動作を撮影した動画を元に、キャストは歩行練習やアクション練習を進めていった。

より注意したのは、義足では出来ない動きをしない事。砂地では走る事が難しい事、急に止まれない事、軸足にしない。これを3ヶ条にし、遠藤氏と確認をしながらヘイヤの歩行とアクションは練習を重ね撮影に向けて仕上げていった。

心からの感謝を込めて

今作品で、ヘイヤを魅力的かつリアリティあふれるキャラクターとして作り上げたいという、我々制作陣の想いに応えてくれた遠藤氏。「株式会社 Xiborg」ではスポーツ義足で走ってみたいという、義足使用者の子供へのサポートをしています。
そしてその活動を広めたいという想いで遠藤氏は、今作品のサポートを受け入れてくれました。なんの心置きもなく、義足の子供達が校庭で当たり前に走れる社会を目指して。

遠藤 謙 略歴

1978年静岡県沼津市生まれ。慶應義塾大学修士課程修了後、渡米。マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボにて博士取得。現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。

ロボット技術を用いた身体能力の拡張に関する研究や途上国向けの義肢開発に携わる。2014年には競技用義足開発を始め、すべての人に動く喜びを与えるための事業として株式会社Xiborg(サイボーグ)を起業し、代表取締役に就任。これまでにリオデジャネイロ・東京パラリンピックの複数のメダリストのスポーツ用義足開発や先天性四肢欠損の乙武洋匡氏のロボット義足を用いた歩行獲得を目指す乙武義足プロジェクトなどを手掛ける。

https://bfa.xiborg.jp

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Kによる襲撃から逃げるアリス・ウサギたち

Season 2 / Episode 1

SHIBUYA SKY

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Q ミラとの“げぇむ”に挑むアリス・ウサギ

Season 2 / Episode 7,8

芝浦南ふ頭公園

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アリスがウサギにこの世界で生き抜く決意を伝える

Season 1 / Episode 4,8

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横浜オープンセット

荒廃した渋谷109前交差点や裏路地・新宿を巨大なオープンSETで再現

Season 2 / Episode 4,5,6,7,8

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saitama

鴻巣市 クレアこうのす

埼玉県鴻巣市中央29-1

クイナの旅立ちを見送るアリスとウサギ

Season 2 / Episode 4

gunma

はねこし峡

群馬県甘楽郡下仁田町白山

Kを倒すための作戦を立てるアリス・アグニ・ヘイヤ

Season 2 / Episode 5

ashikagatochigi

足利スクランブルシティスタジオ

栃木県足利市五十部町284-5

渋谷スクランブル交差点を再現

Season 1,2 / Episode 1,8

shizuoka

裾野市 十里木の森

樹海の雰囲気漂う神秘的な森で”東京の外”を調査するアン

Season 2 / Episode 5,6,7

グランシップ(静岡県コンベンションアーツセンター)

静岡県静岡市駿河区東静岡2-3-1

磯崎新の有名建築を舞台にVFXを駆使し“げぇむ”シーンを撮影

Season 2 / Episode 5,7

toyama

城址大通り

富山県富山市

駅前通りを長期間封鎖し、カーチェイスを敢行。カーアクションの目玉となるカットも撮影

Season 2 / Episode 1

nagoyaaichi

錦通

愛知県名古屋市中区

6車線の大通りをKの追撃から逃げるアリスたち

Season 2 / Episode 1

名古屋市営金城ふ頭駐車場

愛知県名古屋市港区金城ふ頭2-7-2

はぐれたウサギを懸命に探すアリス

Season 2 / Episode 5

南大津通

愛知県名古屋市中区

中心街かつ最長の区間を封鎖し、日本映像史上最大のカーチェイスを敢行

Season 2 / Episode 1

nara

旧奈良監獄

奈良県奈良市般若寺町18

1908〜2017年まで稼働していた実際の少年刑務所を舞台にJの“げぇむ”「どくぼう」の撮影

Season 2 / Episode 3,4

osaka

咲やこの花館

大阪府大阪市鶴見区緑地公園2-163

アリス・カルベ・チョータ・シブキが挑む“げぇむ”7「かくれんぼ」の会場

Season 1 / Episode 3,4

大阪・心斎橋BIGCAT

大阪府大阪市中央区西心斎橋1-6-14 BIGSTEP 4F

キューマ率いるバンドのライブシーン

Season 2 / Episode 2

ヤンマースタジアム長居

大阪府大阪市東住吉区長居公園1-1

ヘイヤが初めて参加する“げぇむ”7「かまゆで」の会場

Season 2 / Episode 4

wakayama

南紀白浜リゾートホテル

和歌山県西牟婁郡上富田町岩崎768

プレイヤーたちの理想郷“ビーチ”のメインロビー等を撮影

Season 1,2 / Episode 5,6,7,8

kobehyogo

神戸市 旧居留地

兵庫県神戸市中央区

アリスとウサギの再会や夜道を歩く2人を、周辺を封鎖して撮影

Season 1,2 / Episode 4

神戸市 港島トンネル

兵庫県神戸市中央区

アリス・ウサギが初めて一緒に挑む“げぇむ”4「ディスタンス」の撮影を週末の夜間に封鎖して撮影

Season 1,2 / Episode 4

神戸市 ポートアイランド

兵庫県神戸市中央区

キューマ率いるKの“げぇむ”「すうとり」の会場

Season 2 / Episode 1,2,3

神戸市 生田川

兵庫県神戸市中央区

亀山が残した記録映像を8mmフィルムカメラで撮影

Season 2 / Episode 4

神戸市 六甲アイランド マリンパーク

兵庫県神戸市東灘区

ある“げぇむ”をクリアした後のアリスたち

Season 2 / Episode 3

kita-kyushufukuoka

REMBULAN BASE CAMP

福岡県北九州市八幡西区大畑町5-2

Kの追撃を受けるアリスたち

Season 2 / Episode 4,5

足立公園

福岡県北九州市小倉北区

アリス・アグニ・ヘイヤはKの襲撃を迎え討つ

Season 2 / Episode 4,5

株式会社響灘火力発電所

福岡県北九州市戸若松区響町1丁目94-4

バイオマス燃料を使用する最先端の火力発電所でQの“げぇむ”「ちぇっくめいと」を撮影

Season 2 / Episode 5,6

Trailer

  • スーパーティザー映像
  • 本予告編

原作:麻生羽呂 「今際の国のアリス」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)

監督:佐藤 信介

出演

  • 山﨑賢人
  • 土屋太鳳
  • 村上虹郎
  • 三吉彩花
  • 桜田通
  • 朝比奈彩
  • 恒松祐里
  • 渡辺佑太朗
  • 森永悠希
  • 町田啓太
  • 磯村勇斗
  • 井之脇海
  • 毎熊克哉
  • さとうほなみ
  • 山本千尋
  • 金子ノブアキ
  • 阿部力
  • 青柳翔
  • 仲里依紗
  • 山下智久

脚本:倉光泰子 佐藤信介

音楽:やまだ豊

  • 撮影監督:河津太郎
  • 美術監督:斎藤岩男、大西英文
  • VFXスーパーバイザー:神谷誠、土井淳
  • アクション監督:下村勇二
  • Bキャメラ撮影:島秀樹
  • GAFFER:小林仁
  • 録音:小松崎永行
  • DIプロデューサー/カラーグレーダー:齋藤精二
  • VFXプロデューサー:西尾健太郎
  • テクニカル・スーパーバイザー:石田記理
  • 装飾:平井浩一、山岸正一、榊さくら
  • 編集:今井剛、金田昌吉、脇本一美
  • 音楽プロデューサー:千田耕平
  • 操演:関山和昭
  • ガンエフェクト:納富貴久男
  • スクリプター:吉野咲良
  • スタイリスト:纐纈春樹
  • ヘアメイク:本田真理子
  • 特殊造形:藤原カクセイ
  • キャスティング:おおずさわこ、楠間由野
  • 助監督:山岸一行
  • 制作担当:吉田信一郎
  • エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆(Netflix コンテンツ部門 バイス・プレジデント)
  • プロデューサー:森井輝
  • ラインプロデューサー:高瀬大樹
  • 制作協力:株式会社Plus One Entertainment
  • 企画・制作:ROBOT
©麻生羽呂・小学館/ROBOT
Netflix独占配信中