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ROBOT COMMUNICATIONS INC.

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組のちから
第5回 齊藤組

ROBOT社内で、作品を完成させるために日々さまざまに結成される“組”に迫る連載インタビュー。

第6回目では1998年新卒入社のCMディレクター齊藤雄基と、
彼のものづくりを支えるスタッフのひとりである作曲家の佐々木亨さんを取り上げます。
何故、作曲家・佐々木亨が<齊藤組>の一員なのか?齊藤雄基が音楽にこだわる、その真意に迫ります。

共通の趣味「音楽」が結びつけたふたり

ふたりの対談は昔話を懐かしむかのような、そんな温かい空気に包まれて始まった。

齊藤組-Photo

写真右 齊藤 雄基(さいとう ゆうき)
神奈川県横浜市出身。武蔵野美術大学卒。1998年、ROBOT入社。CMプランナー、ディレクターとして数多くの作品を手掛ける。CMの他にもTVドラマ、ショートフィルムなどの映像を中心に、キャラクター開発、書籍、作詞などさまざまなジャンルで活動している。

写真左 佐々木 亨(ささき とおる)
山口県下関市生まれ。作曲家・アレンジャー・プロデューサー。2005 年有限会社ハンサムトラックス設立。CMを中心とした広告音楽制作活動をしている。

出会いは、15年ほど前に手掛けたTVCM。

齊藤:僕は企画で入っていたんですが、打ち合わせ中の会話や上がってきた音楽を聞くなかで、もしかしたら僕の好みと近い人なのかもしれないなと思ったんですよ。スティーヴ・ライヒやジョン・ケージの話になったりして、あぁやっぱりと。で、次のCMを僕が演出をすることになったので、音楽は佐々木さんに継続でお願いしたんです。

佐々木:正直、仕事の発注を受けたときに、これがやりたいんだなとすぐに分かる人と、ちょっと飲み込みづらい人ってやっぱりいるんですよ。例えば同じ「カッコいい」でも人によって意味はだいぶ違ってくるじゃないですか。たぶん齊藤さんの「カッコいい」と僕の「カッコいい」は通じるものがあるんですよね。おっしゃってることに100%応えられているかどうか分からないですが、自分の中では通じるものがあるんです。

齊藤:僕がやろうとしているものは、作曲家さんに伝わりにくいところはあるかもしれないんですけど(笑)。

佐々木:いや、そんなことはないですよ(笑)。発注は明解ではないかもしれないですが、仕上がりは明解。そこがはっきり見えているから、齊藤さんとの仕事は楽しいですし、やりやすいです。

齊藤:だいたい音楽プロダクションと仕事をするときは、プロデューサーがいて作曲家がいて、ミュージシャンがいてっていうことになるんですが、佐々木さんはプロデューサーであり作曲家でありコンポーザーであり、ひとりで仕事をされている。そういう意味でやりとりもスムーズなんですよ。仕上げのときも、佐々木さんが編集する真横で画面見ながら、この音をもうちょっとこうしたいんだけどっていう話もできて。

佐々木:あと画と音のシンクロもやりやすいかもしれないですね。

齊藤:いつもギリギリまでわがままを言わせていただいて。

佐々木:全然、わがままとは感じないですよ。音楽ってひとりで固めていくと、絶対面白くないんですよ。信頼できる方とやっていくと、“なるほど、こういう見方もあるんだな”っていうことで幅が広がって、完成度もさらに上がっていく。わがままではなくて、その完成度を上げていくための作業ですからね。